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03月16日-06号

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  1. 呉市議会 2012-03-16
    03月16日-06号


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    平成24年第1回 3月定例会       平成24年第1回(定例会) 呉市議会会議録 第487号平成24年3月16日(金曜日)呉市議会議事堂において開議(第6日)出席議員       1番  上 村  臣 男       2番  藤 原    広       3番  田 中  良 子       4番  下 西  幸 雄       5番  井手畑  隆 政       6番  沖 田  範 彦       7番  奥 田  和 夫       8番  福 永  高 美       9番  谷 本  誠 一       10番  楠 見    宏       11番  林 田  浩 秋       12番  梶 山  治 孝       13番  平 岡  正 人       14番  中 田  光 政       15番  岡 崎  源太朗       16番  土 井  正 純       17番  森 本  茂 樹       18番  小 田  元 正       19番  北 川  一 清       20番  池庄司  孝 臣       21番  岩 原    昇       22番  山 上  文 恵       23番  渡 辺  一 照       24番  神 田  隆 彦       25番  石 崎  元 成       26番  山 本  良 二       27番  林    敏 夫       28番  中 原  明 夫       29番  茶 林    正       30番  芝      博       31番  重 盛  親 聖       32番  加 藤  忠 二       33番  片 岡  慶 行       34番  小 泉  曙 臣 欠席議員           な    し 説明員  市長       小 村  和 年  副市長      中 本  克 州  副市長      廣 津  忠 雄  総務企画部長   石 田  達 也  総務企画部参事  西 岡  伸 一  総務企画部副部長 山 根  直 行  総務課長     岡 本    真  財務部長     大 下  一 弘  市民部長     宇治原  裕 文  福祉保健部長   山 口  一 宣  福祉保健部参事  歌 田  正 己  環境部長     佐々木    寛  産業部長     木 坂    修  産業部参事    増 本  寛 治  都市部長     長 原  寛 和  土木部長     松 尾    修  下水道部長    神 垣  泰 治  会計管理者    相 田  和 男  教育長      長谷川    晃  教育総務部長   原    真 市  学校教育部長   工 田    隆  消防長      勝 宮    章  消防局副局長   奥 野    彰  水道企業管理者  荒 井  和 雄  管理部長     川 越  三 正  技術部長     津 留  廣 伸  交通企業管理者  礒 本    勝  交通局副局長   明 岳  周 作 議会事務局職員  事務局長     手 嶋  信 彦  事務局次長    松 沢  正 佳  庶務課長     岡 崎  和 子  議事課課長補佐  清 水  和 彦      ──────────────────────────────            議  事  日  程 (第 6 号)                       (平成24年3月16日 午前10時開議)第1 公共交通問題対策特別委員会の廃止について第2 会議第2号 地域公共交通対策特別委員会の設置について第3 東日本大震災により発生したがれきの受け入れに関する決議第4 議第50号 呉市副市長の選任について第5 議第51号 呉市教育委員会委員の任命について第6 議第52号 呉市監査委員の選任について第7 議第53号 呉市固定資産評価審査委員会委員の選任について   議第54号 呉市固定資産評価審査委員会委員の選任について第8 諮議第1号 人権擁護委員候補者の推薦について   諮議第2号 人権擁護委員候補者の推薦について   諮議第3号 人権擁護委員候補者の推薦について   諮議第4号 人権擁護委員候補者の推薦について   諮議第5号 人権擁護委員候補者の推薦について   諮議第6号 人権擁護委員候補者の推薦について   諮議第7号 人権擁護委員候補者の推薦について第9 議第1号 平成24年度呉市一般会計予算   議第2号 平成24年度呉市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計予算   議第3号 平成24年度呉市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計予算   議第4号 平成24年度呉市後期高齢者医療事業特別会計予算   議第5号 平成24年度呉市介護保険事業(保険勘定)特別会計予算   議第6号 平成24年度呉市介護保険事業(サービス勘定)特別会計予算   議第7号 平成24年度呉市公園墓地事業特別会計予算   議第8号 平成24年度呉市地域下水道事業特別会計予算   議第9号 平成24年度呉市集落排水事業特別会計予算   議第10号 平成24年度呉市地方卸売市場事業特別会計予算   議第11号 平成24年度呉市野呂高原ロッジ事業特別会計予算   議第12号 平成24年度呉市駐車場事業特別会計予算   議第13号 平成24年度呉市内陸土地造成事業特別会計予算   議第14号 平成24年度呉市港湾整備事業特別会計予算   議第15号 平成24年度呉市臨海土地造成事業特別会計予算   議第16号 平成24年度呉市離島航路事業特別会計予算   議第17号 平成24年度呉市財産区事業特別会計予算   議第18号 平成24年度呉市病院事業会計予算   議第19号 平成24年度呉市下水道事業会計予算   議第20号 平成24年度呉市水道事業会計予算   議第21号 平成24年度呉市工業用水道事業会計予算                         (以上21件 予算特別委員長報告)      ──────────────────────────────会議に付した事件 日程のとおり      ──────────────────────────────            午前10時00分     開   議 ○議長(神田隆彦) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議録署名者として8番福永議員、28番中原議員を指名いたします。 この際、申し上げます。 報道関係者から写真撮影等の申し出がありますので、これを許可いたします。      ────────────────────────────── ○議長(神田隆彦) 諸般の報告をさせます。 事務局次長。     〔松沢正佳議会事務局次長朗読〕                                呉市議会報告第4号              諸  般  の  報  告1 受理した委員会の審査報告書は次のとおりである。   予算特別委員会報告書                    2通2 受理した委員会の調査報告書は次のとおりである。   公共交通問題対策特別委員会調査報告書            1通3 受理した決議案は次のとおりである。   東日本大震災により発生したがれきの受け入れに関する決議4 市長が追加提出した議案は次のとおりである。   議第50号 呉市副市長の選任について              外4件5 受理した報告書は次のとおりである。   報告第9号 専決処分について6 市長が提出した諮問書は次のとおりである。   人権擁護委員候補者の推薦について      ────────────────────────────── ○議長(神田隆彦) なお、報告第9号はお手元に配付しておりますので、念のため申し上げます。      ────────────────────────────── △日程第1 公共交通問題対策特別委員会の廃止について ○議長(神田隆彦) 日程に入ります。 日程第1、公共交通問題対策特別委員会の廃止についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。            ────────────────                                 平成24年3月6日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                         公共交通問題対策特別委員長                                  小 泉 曙 臣  公共交通問題対策特別委員会 調査報告書 本特別委員会は、平成22年9月9日に設置され、以来、呉市交通局の民間移譲に係る諸問題及び住民生活に必要なバス路線の維持・確保に向けた諸施策について調査、検討を行い、改選後も平成23年5月17日に再設置され、引き続き調査・検討を行ってきたところである。 呉市交通局のバス路線を民間移譲することは、経営の効率化及び市民サービスの向上が見込まれる一方、バス利用者の利便性の確保、収支不足に対する経営支援、交通局資産の譲渡、交通局全職員の再雇用先の確保など、解決すべき各種の課題があったが、バス路線の移譲先として公募により選定された広島電鉄株式会社等と協議を重ねた結果、これらの課題解決に一定の目途がついたことから、平成23年12月定例会において、呉市交通事業を平成24年3月31日をもって廃止することが議決されたところである。 以上のことから、委員会において、おおむね所期の目的が達成されたため、本特別委員会を廃止することを決定した。 よって報告する。            ──────────────── ○議長(神田隆彦) 本件について委員長の報告を願います。 34番小泉議員。     〔34番小泉曙臣議員登壇〕 ◆34番(小泉曙臣議員) おはようございます。 公共交通問題対策特別委員会の報告を行います。 本特別委員会は、平成22年9月9日に設置され、以来、呉市交通局の民間移譲に係る諸問題及び住民生活に必要なバス路線の維持、確保に向けた諸施策について調査、検討を行い、改選後も引き続き調査検討を行う必要があることから、平成23年5月17日に再設置され、今日まで1年半にわたり14回もの議論を重ねてまいりました。 呉市交通局のバス路線を民間移譲することにより、経営の効率化や市民サービスの向上が見込まれる一方で、バス利用者の利便性の確保や収支不足に対する経営支援、交通局が保有する資産の取り扱い、交通局職員の再雇用先の確保など、解決すべき各種の課題がありましたが、バス路線の移譲先として公募により選定された広島電鉄株式会社等と協議を重ねた結果、これらの課題解決に一定のめどがついたことから、平成23年12月定例会におきまして、平成24年3月31日をもって呉市交通事業を廃止することが議決されました。 以上のことから、3月6日に開催した委員会におきまして、本特別委員会の所期の目的がおおむね達成されたものと判断し、本特別委員会を廃止することを決定いたしましたので、報告いたします。 以上です。 ○議長(神田隆彦) お諮りいたします。 公共交通問題対策特別委員会の決定どおり、本日をもって本特別委員会を廃止することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △日程第2 会議第2号 ○議長(神田隆彦) 日程第2、会議第2号地域公共交通対策特別委員会の設置についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。            ────────────────                                    会議第2号                発  議  書 次の特別委員会設置案を提出する。   地域公共交通対策特別委員会の設置について 平成24年3月6日                          提 出 者                           呉市議会議員 林 田 浩 秋                                  林   敏 夫                                  片 岡 慶 行                                  土 井 正 純                                  下 西 幸 雄 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿1.名  称  地域公共交通対策特別委員会2.目  的  住民生活に必要なバス及び鉄道等の旅客輸送の確保と利便性向上のための総合的な施策の調査・検討3.定  数  11名4.付議事件  (1)市内バス路線の維持確保について        (2)JR呉線の機能強化及び駅周辺整備について        (3)生活航路について5.審査期間  調査、検討終了まで            ────────────────   地域公共交通対策特別委員の選任について 地域公共交通対策特別委員を次のとおり指名する。             田 中 良 子  議員             井手畑 隆 政  議員             奥 田 和 夫  議員             林 田 浩 秋  議員             梶 山 治 孝  議員             土 井 正 純  議員             森 本 茂 樹  議員             池庄司 孝 臣  議員             山 本 良 二  議員             芝     博  議員             小 泉 曙 臣  議員                      以上11名    平成24年3月16日                   呉市議会議長   神 田  隆 彦            ──────────────── ○議長(神田隆彦) 本件の説明を願います。 11番林田議員。     〔11番林田浩秋議員登壇〕 ◆11番(林田浩秋議員) おはようございます。 それでは、提案説明をいたします。 先ほど、公共交通問題対策特別委員長から、呉市交通局の廃止が議決され、広島電鉄株式会社にバス路線が移譲されることが決定し、特別委員会を設置した所期の目的がおおむね達成されたとの報告がなされ、廃止が決定されました。 しかしながら、バス路線移譲後の路線やダイヤなどの見直し、また広島電鉄への経営支援補助金などの問題などについて、引き続き議会として協議していく必要があると考えております。 そこで、付議事件を市民が利用する公共交通機関全般に広げ、広島電鉄へのバス路線移譲後の問題に加え、住民生活に必要な市内バス、JR、生活航路などの旅客輸送の確保と利便性向上のための総合的な施策を調査検討する特別委員会を設置することを提案するものであります。何とぞ本特別委員会の設置案に賛同いただきますようお願い申し上げまして、提案説明といたします。 ○議長(神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は、議員11名をもって構成する地域公共交通対策特別委員会を設置し、これに発議案の付議事件を付託し、調査検討が終了するまで継続審査に付することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 お諮りいたします。 ただいま設置されました地域公共交通対策特別委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、お手元に配付しておりますとおり、指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △日程第3 東日本大震災により発生したがれきの受け入れに関する決議 ○議長(神田隆彦) 日程第3、東日本大震災により発生したがれきの受け入れに関する決議を議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。            ────────────────                発  議  書 次の決議案を提出する。   東日本大震災により発生したがれきの受け入れに関する決議 平成24年3月15日                          提 出 者                           呉市議会議員 林 田 浩 秋                                  林   敏 夫                                  片 岡 慶 行                                  土 井 正 純                                  下 西 幸 雄 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿   東日本大震災により発生したがれきの受け入れに関する決議 昨年3月11日に発生した東日本大震災は、東北地方を初めとした東日本の広範囲にわたり、想像をはるかに上回る甚大な被害をもたらした。 本市は、これまで何度も災害に見舞われ、その都度全国から心温まる支援をいただいており、被災地の復旧と復興に向けて、消防援助活動、給水活動、下水道管路施設の損傷調査、避難住民の健康相談及び健康チェック等を行うための職員の派遣、また、食料や生活必需品といった物資の提供など、できる限りの支援を行ってきた。 しかしながら、いまだ膨大な量のがれきが被災地に積み上げられており、周辺の衛生環境は劣悪で、自然発火により火災が発生するなど、被災地の方々のために一日も早いがれきの処理が望まれている。 岩手県、宮城県、福島県、以上被災3県のがれきの総推計量は約2,252万トンで、いまだ9割以上が処理できずに残っているが、クリーンセンターくれの焼却能力については、数値上、年間約1万トンの余剰能力があり、微力ながらも被災地のがれき処理に充てることが可能である。 がれきの処理は、本来、市町村固有の行政事務ではあるが、このたびの東日本大震災による膨大ながれき処理の問題は決して他人事ではなく、日本国民がともに痛みを分かち合うべきであり、被災地の真の復興のためには市町村の垣根を超えた取り組みが必要である。 したがって、本市議会としては、国からの要請を待つまでもなく、放射能汚染の不安がなく、通常の廃棄物と判断されるものについては、できる限り受け入れ、積極的に被災地の復興に寄与する決意を表明するものである。 以上、決議する。                                  呉 市 議 会            ────────────────
    ○議長(神田隆彦) 本件の説明を願います。 27番林議員。     〔27番林 敏夫議員登壇〕 ◆27番(林敏夫議員) おはようございます。 それでは、提案説明をさせていただきます。 東北地方を初めとした東日本の広範囲にわたり、想像をはるかに上回る甚大な被害をもたらした東日本大震災が発生し丸一年が経過いたしました。本市は、これまで何度も災害に見舞われ、その都度全国から心温まる支援をいただいており、被災地の復旧と復興に向け、震災発生直後から職員の派遣、物資の提供など、できる限りの支援を行ってきたところであります。しかしながら、いまだ膨大な量の瓦れきが被災地に積み上げられており、被災地の方々のために一日も早い瓦れきの処理が望まれております。クリーンセンターくれの焼却能力については、年間約1万トンの余剰能力があり、微力ながらも被災地の瓦れき処理に充てることが可能であります。このたびの膨大な瓦れき処理の問題は決して他人事ではなく、日本国民がともに痛みを分かち合うべきであり、被災地の真の復興のためには市町村の垣根を越えた取り組みが必要であります。 国は、3県を除く44都道府県などに対し、文書で瓦れきの受け入れを要請することを示したところでありますが、本市の焼却施設に余剰能力があることからも、積極的に支援の手を差し伸べるべく、本市議会といたしましては、放射能汚染の不安がなく、通常の廃棄物と判断されるものにつきましてはできる限り受け入れ、積極的に被災地の復興に寄与する決意を表明するものであります。皆様におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。 ○議長(神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本件は可決されました。      ────────────────────────────── △日程第4 議第50号 ○議長(神田隆彦) 日程第4、議第50号呉市副市長の選任についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。 本件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程をされました議第50号について御説明を申し上げます。 本案は、呉市副市長の任期満了に伴う後任者の選任について御同意をお願いするものでございます。 ここに御提案申し上げております中本克州氏は、現在呉市副市長として御活躍中であり、学識、経験ともに大変豊かな方でございまして、引き続き御尽力を願いたいと思うところでございます。何とぞ御同意を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本件は同意されました。      ────────────────────────────── △日程第5 議第51号 ○議長(神田隆彦) 日程第5、議第51号呉市教育委員会委員の任命についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。 本件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました議第51号について御説明を申し上げます。 本案は、呉市教育委員会委員の任期満了に伴う後任委員の任命について御同意をお願いするものでございます。 ここに御提案申し上げております森尾敬介氏は、現在呉市教育委員会委員として御活躍中であり、学識、経験ともに大変豊かな方でございまして、引き続き御尽力を願いたいと思うところでございます。何とぞ御同意を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、申し合わせにより質疑、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 これより討論に入ります。 7番奥田議員。     〔7番奥田和夫議員登壇〕 ◆7番(奥田和夫議員) ただいま議題になりました教育委員会委員森尾敬介氏の選任について、私どもは、これまでこうした人事にかかわる案件には御本人の名誉も考え、反対という立場をとることは差し控えてまいりました。しかし、新年度から中学校で使用する歴史と公民の教科書に育鵬社版を採択しました。森尾氏は、教育委員長を務め、会議を招集され、みずから運営に当たって採択したもので、そのことはどうしても許しがたいことで、よって反対するものです。 私は、子どもたちがやがて地域や国際社会において平和な社会の担い手として成長するにふさわしい教科書で学習することを願っております。とりわけ、歴史、公民分野の教科書については、近隣諸国との平和的関係を維持、発展させていくことが大切であると考えております。 しかし、育鵬社版教科書は、侵略戦争を美化し、平和憲法を敵視し、原子力発電においても従来の安全神話に基づく記述を行っております。公民で互いの個人の尊重と基本的人権の尊重、当然のことが新学習指導要領の立場ですが、社会の秩序を混乱させると人権を抑えこんでいるのが育鵬社です。子どもたちに未来を託せるような内容ではございません。教科書を採択した視点は、新学習指導要領の基礎、基本からも外し、育鵬社しか選べないような視点にして採択に至ったものです。全国でも横浜市を除くとほんのわずかしか採択されておりません。氏が教育、学術、文化に関し識見を持たれているかも存じませんが、しかしそうならなおさら今回の育鵬社の歴史、公民の教科書採択に当たり、一言も異議を述べられず事務局サイドの意向に沿った対応しかとられなかったことは、子どもたちと市民への重大な裏切りとしか言えません。他の教科書としっかり読み比べられたら、その異常さに気づかれるはずです。教育委員長として、取り返しのつかない大きな過ちを犯したことになります。そうした方に同意するわけにはまいりません。 ○議長(神田隆彦) 以上で討論を終結いたします。 本件を採決いたします。 本件は、同意することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(神田隆彦) 起立多数。よって、本件は同意されました。      ────────────────────────────── △日程第6 議第52号 ○議長(神田隆彦) 日程第6、議第52号呉市監査委員の選任についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しております。 本件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました議第52号について御説明を申し上げます。 本案は、呉市監査委員の任期満了に伴う後任委員の選任について御同意をお願いするものでございます。 ここに御提案申し上げております迫正博氏は、学識、経験ともに大変豊かな方でございまして、本市の監査委員として適任と存じます。何とぞ御同意を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(神田隆彦) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本件は同意されました。      ────────────────────────────── △日程第7 議第53号外1件 ○議長(神田隆彦) 日程第7、議第53号呉市固定資産評価審査委員会委員の選任について、外1件を一括して議題といたします。 本2件は、お手元に配付しております。 本2件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました議第53号及び議第54号について御説明を申し上げます。 本案は、呉市固定資産評価審査委員会委員の任期満了に伴う後任委員の選任について御同意をお願いするものでございます。 ここに御提案申し上げております淺井公子氏及び下田昌人氏は、現在呉市固定資産評価審査委員会委員として御活躍中であり、学識、経験ともに大変豊かな方でございまして、引き続き御尽力願いたいと思うところでございます。何とぞ御同意を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(神田隆彦) お諮りいたします。 本2件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本2件を採決いたします。 本2件は同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本2件は同意されました。      ────────────────────────────── △日程第8 諮議第1号外6件 ○議長(神田隆彦) 日程第8、諮議第1号人権擁護委員候補者の推薦について、外6件を一括して議題といたします。 本7件は、お手元に配付しております。            ────────────────                                    諮議第1号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり3月15日付呉市人第148号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年3月16日                          呉市議会議長  神 田 隆 彦                                 呉市人第148号                                 平成24年3月15日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                              呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所いわき あきら 岩 木   達呉市和庄登町17番1号            ────────────────                                     諮議第2号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり3月15日付呉市人第149号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年3月16日                          呉市議会議長  神 田 隆 彦                                 呉市人第149号                                 平成24年3月15日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                              呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所みやけ さちこ 三 宅 幸 子呉市焼山中央4丁目2番13号            ────────────────                                    諮議第3号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり3月15日付呉市人第150号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年3月16日                          呉市議会議長  神 田 隆 彦                                 呉市人第150号                                 平成24年3月15日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                              呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所はまだ   こ 濱 田 よし子呉市下蒲刈下島1672番地の3            ────────────────                                    諮議第4号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり3月15日付呉市人第151号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年3月16日                          呉市議会議長  神 田 隆 彦                                 呉市人第151号                                 平成24年3月15日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                              呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所くぼ      久 保 ハツミ呉市倉橋町11632番地            ────────────────                                    諮議第5号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり3月15日付呉市人第152号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年3月16日                          呉市議会議長  神 田 隆 彦                                 呉市人第152号                                 平成24年3月15日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                              呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所きむら ぜんぬ 木 村 善 友呉市蒲刈町向2689番地            ────────────────                                    諮議第6号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり3月15日付呉市人第153号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年3月16日                          呉市議会議長  神 田 隆 彦                                 呉市人第153号                                 平成24年3月15日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                              呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所さかた かずお 坂 田 壽 男呉市安浦町大字女子畑1447番地            ────────────────                                    諮議第7号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり3月15日付呉市人第154号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成24年3月16日                          呉市議会議長  神 田 隆 彦                                 呉市人第154号                                 平成24年3月15日 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                              呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所まつばやし つとむ 松 林   勉呉市川尻町西2丁目12番23号            ──────────────── ○議長(神田隆彦) 本7件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました諮議第1号から諮議第7号までについて御説明申し上げます。 本件は、人権擁護委員の任期満了に伴い法務大臣に対し候補者を推薦するに当たり、市議会の御意見を求めるものでございます。 ここにお諮りしております諮議第1号の岩木達氏、諮議第2号の三宅幸子氏、諮議第3号の濱田よし子氏、諮議第4号の久保ハツミ氏、諮議第5号の木村善友氏及び諮議第6号の坂田壽男氏は、本年6月30日の任期満了に伴い、再任の推薦を行うものでございます。 また、諮議第7号の松林勉氏は、退任される委員の後任として新たに推薦を行うものでございます。 御推薦いたします方々は、人格、識見ともに高く、広く社会の実情に通じた皆さんでございますので、人権擁護委員として適任であると存じます。何とぞよろしく御審議を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(神田隆彦) お諮りいたします。 本7件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本7件を採決いたします。 本7件は、異議なしと答申することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本7件は異議なしと答申することに決定されました。 なお、本7件の答申書は、議長に御一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、さよう取り計らいます。      ────────────────────────────── △日程第9 議第1号外20件 ○議長(神田隆彦) 日程第9、議第1号平成24年度呉市一般会計予算、外20件を一括して議題といたします。 審査報告書を朗読させます。 事務局次長。     〔松沢正佳議会事務局次長朗読〕 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                          予算特別委員長 茶 林   正               審 査 報 告 書 議第1号 平成24年度呉市一般会計予算 本件については、慎重審査の結果、原案どおり可決すべきものと決定した。 なお、次の附帯決議を付すべきものと決した。                   記1 管理運営の受託業者であるバブ日立工業(株)に対して、事故再発防止のための徹底した指導監督を行うとともに、今後の管理運営業務委託のあり方について総合的に検討すること。2 事故防止のための施設改善費用については、今後、運転管理責任者であるバブ日立工業(株)と十分な協議を行い、市民の理解が得られる形で応分の負担を求めること。            ──────────────── 呉市議会議長  神 田 隆 彦 殿                          予算特別委員長 茶 林   正               審 査 報 告 書 議第2号 平成24年度呉市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計予算 議第3号 平成24年度呉市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計予算 議第4号 平成24年度呉市後期高齢者医療事業特別会計予算 議第5号 平成24年度呉市介護保険事業(保険勘定)特別会計予算 議第6号 平成24年度呉市介護保険事業(サービス勘定)特別会計予算 議第7号 平成24年度呉市公園墓地事業特別会計予算 議第8号 平成24年度呉市地域下水道事業特別会計予算 議第9号 平成24年度呉市集落排水事業特別会計予算 議第10号 平成24年度呉市地方卸売市場事業特別会計予算 議第11号 平成24年度呉市野呂高原ロッジ事業特別会計予算 議第12号 平成24年度呉市駐車場事業特別会計予算 議第13号 平成24年度呉市内陸土地造成事業特別会計予算 議第14号 平成24年度呉市港湾整備事業特別会計予算 議第15号 平成24年度呉市臨海土地造成事業特別会計予算 議第16号 平成24年度呉市離島航路事業特別会計予算 議第17号 平成24年度呉市財産区事業特別会計予算 議第18号 平成24年度呉市病院事業会計予算 議第19号 平成24年度呉市下水道事業会計予算 議第20号 平成24年度呉市水道事業会計予算 議第21号 平成24年度呉市工業用水道事業会計予算 本20件については、慎重審査の結果、いずれも原案どおり可決すべきものと決定した。 よって、報告する。 ○議長(神田隆彦) 委員長に対する質疑の通告はありません。 これより討論に入ります。 6番沖田議員。     〔6番沖田範彦議員登壇〕 ◆6番(沖田範彦議員) 私は、議第1号平成24年度呉市一般会計予算に、次に述べる二つの理由によりまして反対をいたすものであります。 昨年3月11日は、東日本大震災が発生をし、多くのとうとい命が一瞬にして奪われ、また今現在行方不明となっておられる方、加えて身元が確認できずに引き取り手のない御遺体が多数ある現状でございます。その傷跡は、深く重く被災者の方々のみならず、私たち日本人にも深く、そして重くのしかかっております。国も、今後の大震災に備えて、公共施設、特に避難場所としての位置づけをされている学校の耐震化は積極的に進め、急ぎ整備をするよう指示が出ている状況でございます。しかし、小村市長は、このことに無関心であるとしか言いようのない方針を貫こうとしており、呉市内の学校耐震化は総額で78億円ほどかかるという試算をしておきながら、この完遂は平成37年度、13年後を目標としているわけであります。全く危機管理意識が欠如した余りにも低過ぎる姿勢であると言わざるを得ません。 市長は、財政健全化を声を大にして、またその成果を自慢し、胸を張っている状況であります。学校の耐震化は、先ほども申しましたように、総額78億円かかるわけでございますけれども、市長の大好きな合併特例債よりも有利な制度が設けられている学校の耐震化工事です。呉市の負担は、78億円のうち、わずか28億円でございます。返済も3年据え置きの15年払い。そうしますと、呉市の負担は、元金で約1年で約1億9,000万円、利息を含めましても年間に2億円程度の負担で済む事業であります。呉市の財政状況を見ましても、財政調整基金の現状、また公債費の比率、こういう状況を見ましても、今の呉市にとればこの約2億円の支出は蚊に刺されたぐらいの負担にしかならないものであります。よって、十分に対応できる金額であるにもかかわらず、これを先送りをしようとしておられます。呉市長は、家庭で言えば、貯金通帳を眺めて、少し貯金がふえたな、にやにや、にこにこしている状況であると言っても過言ではなく、看過することができません。 私は、今議会の質問の中で、6月の補正予算にでも上げてこの耐震化に取り組んだらどうかということを質問をいたしましたけれども、市はそのことについて取り組むという返事を全くいたしませんでした。全く無視されたわけです。このような方針のもとで組まれた平成24年度の一般会計予算は、市民の安心・安全を確保することを最優先で考えなければならないのに、その視点が全く欠落している予算であり、もっとしっかりとした積極的な予算を組むべきであるということを強く指摘をさせていただき、反対の一つの理由とさせていただきます。 次に、もう一つ本予算に対しましての反対を述べさせていただきます。 それは、中学校の給食の実施についてでございます。 多くの関係者や保護者の方々が強く望んでいる中学校給食、私は議員になりましてこの1年間、これまでも機会あるごとに実施に向けた検討を急ぐべきであると強く主張をしてまいりました。そして、さしたる費用もかけずに中学校給食は実施できるではないかという私なりの私案をさらに申し上げてきましたけれども、その反応は全く無視されたものであります。加えて、教育委員会の中にも、また市長部局においても、この学校給食に取り組む姿勢が見られておりません。検討委員会も立ち上げていない状況であります。できるだけ早い段階にこの予算を組むべきだと思います。残念ながら、先ほども申しましたように、今予算の中にはこの予算が全く計上されておりません。何遍も言いますけれども、呉市の今の財政状況、今後の見通しを見ても余裕があります。十分に余裕があります。こういった市民の安心・安全、また強い要望にこたえ、そういった予算を組むことが執行部の責任であり、また我々議会もそれを吟味していく役割を持たされております。このような視点を欠いた本予算は、もっと積極的な予算を組むべきであるということを強く主張いたしまして、本予算に反対をするものであります。 ○議長(神田隆彦) 28番中原議員。     〔28番中原明夫議員登壇〕 ◆28番(中原明夫議員) それでは、私は市民フォーラムを代表して、議第1号議案から議第21号議案までの全議案に賛成の立場で討論いたします。 まずもって、小村市長のもと、財政集中改革プログラムの着実な実践の結果、平成19年9月時点の収支不足額384億円を解消いたしました。新たな時代の要請に、柔軟かつ的確に対応できる弾力的で足腰の強い財政基盤をある程度確立したことは評価できるものであります。しかしながら、先ほどの決議に上げました東日本大震災しかり、日本のものづくりの苦境を象徴するエルピーダメモリの会社更生法の適用しかり、不測の事態が起きないとは限りません。今後とも、堅実な財政運営、事業の選択と集中、不断の行財政改革の取り組みにより、足腰の強い財政基盤を確立することが求められます。 さて、平成24年度は、市制110周年という記念すべき年であるとともに、将来呉市政を振り返ったときに大きな転換点となるべき年だと思います。具体的には、将来にわたって市民の足を守り続けるための交通局の民間譲渡、老朽化が進む市役所本庁舎の整備事業といった歴史的な決断の実行に加えて、本市の悲願であった東広島・呉自動車道の部分供用開始、天応第2期埋立地での株式会社ユーシンの操業開始による経済波及効果、大河ドラマ「平清盛」の放映による観光客の増加といったように、第4次呉市長期総合計画で策定した将来都市像「『絆』と『活力』を創造する都市・くれ」を実現するための舞台装置が一気にそろってまいります。舞台装置の次は、主役となるべく市民と地域であります。そのためには、ゆめづくり地域協働プログラムを初めとした地域協働のさらなる推進が必要ですが、最も大切なことは地域協働の担い手となる職員の育成であります。職員の地域活動への参加状況は、平成20年度以来40%前後で推移しているとのことですが、この数字を一段引き上げるために、職員と地域の橋渡しを行うなど、より踏み込んだ政策を実施することを要望いたします。 次に、国の動向を見ますと、地域主権一括法により、国が法律や政省令で地方自治体のはしの上げおろしまでを差配してきたいわゆる義務づけ、枠づけの見直しと、それに伴う条例制定権の見直しが行われております。今定例会においても、地域主権一括法関係の条例改正案を幾つか審議し可決したところであります。今後、職員には、自分たちの地域のことを自分たちで決める政策形成能力が求められます。これまで国で定めていたものをそのまま条例に当てはめるだけでなく、呉市の実態に合った条例を制定できる職員を育成すべく研修の実施に当たっていただくよう要望いたします。 また、先般国家公務員給与を平均7.8%削減する特例法が成立いたしました。総務省からは、全国の自治体に法の趣旨を踏まえ、自主的かつ適切に対応されるよう期待する通知が出ているとのことですが、本件については早晩本市でも対応することになると思います。 いずれにしましても、これまで4年間かけてきた職員のモチベーションを下げることのないよう、引き続き職員活性化プログラムを実施するとともに、管理職においてはマネジメント能力を高めることによるワーク・ライフ・バランスの推進、若手中堅職員においては失敗を恐れず、新しいことに挑戦する意識の醸成など、職員が生き生きと働ける職場環境の整備を強く要望いたします。 最後に、交通局の廃止後においても再就職を希望する職員の就職先が全員決まるように、最後まで粘り強く取り組んでいただくよう要望して私の賛成討論といたします。 ○議長(神田隆彦) 7番奥田議員。     〔7番奥田和夫議員登壇〕 ◆7番(奥田和夫議員) 日本共産党の立場から反対の討論をするものであります。 反対するのは、議第1号平成24年度呉市一般会計予算、議第2号平成24年度呉市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計予算、議第3号平成24年度呉市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計予算、議第4号平成24年度呉市後期高齢者医療事業特別会計予算、議第5号平成24年度呉市介護保険事業(保険勘定)特別会計予算、議第6号平成24年度呉市介護保険事業(サービス勘定)特別会計予算、議第8号平成24年度呉市地域下水道事業特別会計予算、議第9号平成24年度呉市集落排水事業特別会計予算、議第10号平成24年度呉市地方卸売市場事業特別会計予算、議第11号平成24年度呉市野呂高原ロッジ事業特別会計予算、議第12号平成24年度呉市駐車場事業特別会計予算、議第13号平成24年度呉市内陸土地造成事業特別会計予算、議第14号平成24年度呉市港湾整備事業特別会計予算、議第15号平成24年度呉市臨海土地造成事業特別会計予算、議第18号平成24年度呉市病院事業会計予算、議第19号平成24年度呉市下水道事業会計予算、議第20号平成24年度呉市水道事業会計予算、議第21号平成24年度呉市工業用水道事業会計予算、以上の会計でありますが、一体とした形で討論させていただきます。 財政集中改革プログラムに取り組んで5年目の予算であります。端的にプログラムの影響が見えるのは、消防です。私は、大崎下島を例に予算総体質問をしてまいりましたが、いかに常備消防がおくれて、火事があっても国の目標時間の6分30秒に間に合わず、延焼して連続で死者を出し続け、この直近だけでも3人も亡くなられているのです。職員削減の号令のもとで、消防までが24人減らされて、大崎下島では2隊が1隊にされてしまいました。ここだけの問題ではなく、川尻も1隊も減らされて、昨年子どもさんを含めて5人が亡くなられております。東日本大震災が起きた次の年だというのに、災害対策のおくれはひどいものですが、その前提になる常備消防がこうでありますから、明らかに間違いであります。 学校の耐震化は、国は90%の水準まで持っていく計画であります。しかし、呉市は、けた外れに低い56.9%、全国最低であります。いかにサボってきたかがわかります。これを4年間で7割に持っていき、残りをさらに10年かけて整備するわけで、子どもの安全はどう考えているのでしょうか。避難場所としても使えません。市長が何を思って今回の予算で安心・安全を言われているのか理解できない予算であります。 学校給食の問題は、以前から国が交付税措置をしてくれております。呉市に入っているのに、毎年検討で終わっております。 福祉の低下も指摘しておきます。介護保険は、3年に1度の見直しの年であります。そして、今回保険料が上がって平均5,000円の保険料になります。払えない人がふえるのは必至であります。しかし、所得600万円が最高で、倍の収入の人も2,000万円の収入があっても変わりません。払える能力がある人に応分の負担をお願いする方向を検討するべきです。広島県は、52億円もの財政安定化基金を積んでおり、これは国、県、市が3分の1ずつで、呉市の分は65歳以上の1号保険者が払ったものです。平成24年度しか取り崩せないのに、呉市分はわずか6,000万円しか戻してもらえません。今、サービスも受けられず、保険料を払って、積んだ基金も返してもらえない、ひどい介護保険であります。保険証を取り上げる国民健康保険の問題、あるいは後期高齢者医療制度、75歳から別枠の保険がつくられ、世界に例のないひどいものですが、保険料が払えない12人から差し押さえを行っております。冷たい呉市政であります。 バスの民営化で、4月から広電に変わります。民間ですからもうけが最優先になり、2年間は路線が維持されるものの、その後は呉市の持ち出し次第です。バスを民営化にしたことが手柄のように言われますが、とんでもないことであります。事業が始まって今日まで70年。一般会計から持ち出した金を積み上げたら350億円と、いかにも銭くい虫のように語られますが、その中は敬老や障害者の優待パス、これが190億円で大半であります。この制度は、高齢者が積極的に外出して、動けなくならないようとした大事な福祉施策です。それを除いたら、わずか2.4億円の援助ですから大げさに言うべきものではないのです。バスの事業の目的からして、赤字であっても少しも悪いことにはならないのであります。こうしてやるべきことをやらずに、市民の安全も福祉も市民の足も守らない、自治体が本来やるべきそうした仕事を投げ出してしまっている、これが反対の第1の理由であります。 その原因をつくった阿賀マリノポリスは、財政集中改革プログラムに取り組む原因者です。こちらのほうが恥ずべき事業であります。年度別の収支計画をつくって、一般会計で応援する。そっちのほうは着実に進んでおりますけれども、肝心の売却をするほうは4.6億円、2社に売っただけであります。坪65万円で造成し、20万円で売りに出し、それでも売れない。期待どおり売れなければ、さらに一般会計で持ち出しをすることになります。いつまでも市民の暮らしを犠牲にし続ける根源がここにあります。これは、私ども共産党を除いてみんなが賛成をしてつくったものです。市民に後始末をお願いする前に、当時の幹部や賛成した皆さんで責任を考えていただくべきではないか。それが率直な市民の声だと思います。今回の予算で、企業誘致推進協議会の名目で330万円の予算が組まれておりますが、到底これでうまくいくものではありません。 そんな財政の折、やらなくてもいいもの、急ぐ必要がないものに税金を次々とつぎ込もうとしている。それが大事な今回の欠陥だと思います。庁舎建てかえは、設計に入っております。もともと市民の意向を全く聞かない、思いつきで持ち出した事業で、150億円も投入します。防災拠点機能の強化のためと言いますが、消防職員が124人も足りず、学校の耐震化が全国最低の状態で150億円の防災拠点はないでありましょう。10分の1の15億円で免震工事ができ、安全な庁舎は可能でありまして、これは他市でもやっていることであります。150億円で造成したものを44億円でユーシンに売りまして、その天応第2期は土地の助成を13.2億円、設備取得を2億円、土地建物の固定資産税を5年間免除であります。60人の新規雇用が期待できますが、そのうち呉市分は30人です。5年間は雇用の確保が期待できますけれども、途中で入れかえも可能でありまして、同一人物が勤めるかどうかというのは定かでないのがこの立地条例です。問題は、企業には至れり尽くせりですけれども、働く労働者へは何も考えていない点です。ほかに、クリーンセンターくれで相次ぎ死者を出しながら、バブ日立に何も言えず、ごみ処理の自治体固有の仕事を放棄しております。大企業言いなりの呉市政と言わなくてはなりません。 基地の増強を続けている問題、そして育鵬社の歴史、公民の教科書を使用する問題も声を大にして批判しておきます。 TPP参加で大きな影響を受けるのに、国に中止してほしいの一言も言えません。企業会計は、独立採算制を導入して、税金からの繰り入れを難しくし、その分市民負担をふやしております。それらの点を指摘しておきたいと思います。 市の職員が平成19年から平成23年末までに353名削減されました。嘱託や臨時の割合がふえて、厳しさに3名の自殺者まで出ていたことがわかりました。職員は減らせばいいんではなく、市民の立場でしっかり仕事をしてもらうことが重要だと考えます。東日本大震災の復興をおくらせているのは、職員削減もその原因の一つであります。学校の教師が、疾病が小中11人に対して、精神疾患の方が17人と聞きました。どれほど過酷な仕事になっているかがわかります。そして、子どもの教育どころではなくなっているわけです。 交通局は、正規が205人、嘱託50人が職を奪われて、150人が広電に、50人が市の嘱託につくものです。いずれも給料が大幅にダウンして、これまでの生活設計が大きく狂わされます。今、この間ずっと官から民へというかけ声のもとで民営化が進められ、指定管理が進められて、働く人々が懐も心もぼろぼろにされているさまがこの新年度の予算でわかります。市民税課に聞いても200万円以下の層がふえ続けていると聞きます。これで、市長が言われるきずなが築けるはずがありません。経済の6割を占める家計消費を冷やし続けたら、不況の悪循環に陥ってしまいます。幾らエコで減税しても、車を買う元気も電気製品を買う元気も出てきません。小村市長が早期にそのことに気づかれ、文字どおり安全と暮らし、そして福祉、市民の懐を豊かにする方向に大きく転換されるよう要望して反対の討論とするものです。 ○議長(神田隆彦) 13番平岡議員。     〔13番平岡正人議員登壇〕 ◆13番(平岡正人議員) おはようございます。 私は、同志会を代表いたしまして、議第1号から議第21号までの全議案に対して賛成の立場で討論いたします。 国内外の経済情勢は、東日本大震災による国内の厳しい社会経済情勢、並びに欧州経済の混迷、あるいは為替レートの下振れなどの海外の景気混迷が続く非常に厳しい現状であります。呉市は、一般会計において、前年度予算を若干下回る984.3億円の予算を計上されました。その要因は、天応埋立地への企業立地に対する助成金、あるいは第三セクター等の改革推進費の償還に伴う公債費、または社会保障関係経費などの増加は見られるものの、新児童手当への移行や人件費の削減、あるいは投資的事業の進捗等によるものと理解しております。地方自治体としての自立を目指すために、本市は地域主権によるまちづくりを目標に、市民協働により市民一人一人が新しい呉市の構築に参加する施策を推進してこられました。同時に、財政集中改革プログラムの着実な実践により、平成19年度における384億円もの収支不足額を解消し、今後も持続可能な財政構造の構築に向け、これを継続することとしておられます。これらの実績については、本市活性化のために大きく寄与したものと評価申し上げます。 来期予算は、一般、企業、特別会計とも対前年度予算に比べいずれも微減の予算であり、総額では1,814億円と前年に比べ約6%減少した予算ではございますが、本市を取り巻く国内外の本当に厳しい経済環境を考慮すれば、市当局の方々の職員数の削減、市債残高の大幅縮減など、最終年度となる財政集中改革プログラムを着実に実践し、プログラムの理念、基本姿勢を堅持する努力がうかがえる内容であると考えます。また、第4次呉市長期総合計画の第2年目の予算として、市の将来都市像すなわち「『絆』と『活力』を創造する都市・くれ」を実現するため、重点戦略を定め、これを引き続き集中的に実践する予算編成に対する市長及び関係各部局の努力に対し、敬意を表するものであります。 その上で、本予算の執行に関して若干の要望と見届けるべき事項を述べさせていただきます。 まず、財政集中改革プログラムあるいは将来都市呉の実現化に向けた取り組みの中に計上されている人づくりと職員の活性化であります。人づくりにおいては、まずはやはり将来の呉市を背負って立つ人材の養成でありましょう。呉市における学校教育につきましては、これまで市の教育の基本的事案の確立であったろうと思いますし、この数年間限られた予算の中で、小中一貫校制度の具現化、あるいは学校統合を着実に実践され、さらには本市教育の諸施策並びにその実態を全国に示されてこられました。市長部局並びに教育委員会、さらには教職員の方々に改めて敬意を表するものであります。これらの実績をもとに、今後はさらなる生徒児童の学力の向上に加えて、人格あるいは精神面の向上に努めていただきたく大いに期待しております。呉市の教育に関する経費は可能な限りこれを充当して、これを惜しむことは私は責任世代として慎むべきものだと考えますので、同僚議員の発言にもありましたように、教育委員会と市長部局のこれまで以上の情報共有を強め、ソフト、ハードともに積極的な展開を望むものでございます。 職員の活性化につきましても、職員の能力を引き出すのは、その上司であって、上司の責任であります。バリューエンジニアリング管理手法の中でよく問われる、自分はなぜこの仕事をしているのか、あるいはなぜこの職位にいるのか、さらには何をするためにここにいるのかなどの自己に対する質問を繰り返す職員を醸成するためには、繰り返しますが能動的に、また積極的に職員が取り組むべき研修形態を企画実践されるよう申し入れます。 第2に、高次都市機能の強化充実のうち、新庁舎建設でございますが、議会提案事項に加えて、市長部局の真剣な具体策が求められますので、計画の節々にその現状を報告いただき、ともに将来の呉市の進むべきジャイロコンパスとしての市庁舎機能を備えたまちづくり、あるいは防災拠点というべき機能も持たなければならないと考えます。我々が今まで積み上げてきた経験あるいは知識を総動員して、他市の手本となるべき呉市独自の新庁舎の具現化を目指していただきたく、期待申し上げます。 観光施策につきまして、NHK大河ドラマあるいは映画「ももへの手紙」など、メディアを十分に活用され、呉市の観光資源のPRに努めていただきたいし、同時に外国人を含め観光客が市内の施設に容易にアクセス確認ができるよう観光案内板の整備を早期に完備し、観光客の有効活用に供するよう特にお願い申し上げます。 最後に、予算執行につきましては、本予算特別委員会での同僚議員の提示事項をも尊重され、局所的な視野にとどまることなく、大所高所からの大きな判断と果断を持ち合わせて事に当たられ、市全体としての成果ある実績を構築されますよう申し入れます。 以上、予算の真摯な取り組みと実践をお願いし、賛成討論といたします。 ○議長(神田隆彦) 22番山上議員。     〔22番山上文恵議員登壇〕 ◆22番(山上文恵議員) 私は、社民党呉市議団として議第1号から議第21号までの全議案に対し要望を添えて賛成討論をいたします。 2008年からの財政集中改革プログラムによって、収支不足を解消される見通しとなられた努力に評価をいたします。しかしながら、まだまだ厳しい社会情勢が続く中、税収入は減収となり、市民生活に必要な事業はふえるばかりでございますが、重点プロジェクト事業を中心に新年度予算を執行されるに当たり、12点の要望をいたします。 まず1点目に、一般会計の市債残高は、平成24年度末で1,360億円、特別会計348億円となる見込みとお聞きし、より減少させなくてはならない状況と思います。引き続きの財政集中改革プログラムにより、職員一丸となって努力をしていただきますよう要望いたします。 2点目に、収支不足解消のために未利用地の売却が行われておりますが、まず市民にとって必要であるものと考え、そのためにどうしたらよいか検討をし、次に売却という選択をしていただきますよう要望をいたします。 3点目に、重点戦略の人づくりでございますが、毎日のように地震速報が出ておる中、やはり学校の耐震化は一日も早く行うべきと思いますので、今の計画よりもスピードを上げて取り組んでいただきますよう要望いたします。 4点目に、安心・安全な栄養バランスのとれたおいしい完全給食化に向けて実現していただきますよう要望いたします。 5点目に、二度とクリーンセンターくれの事故のないよう、そしてバス事故の起きないように安全対策をしっかり取り組んでいただきますよう要望いたしますとともに、事故が起きないような建物や工事等にするための安全対策なども、命を守るための施策の展開を図っていただきますよう要望いたします。 6点目に、地域づくりにおいては、安心・安全な環境整備のために、消防の機能強化を求めます。 7点目に、さらなる危険建物の撤去の促進をお願いするとともに、個人個人が安全に逃げ込める1軒の住宅の中にシェルター化した部屋をつくり上げるための市民の命を守る方策を考えていただきますよう要望いたします。 8点目に、地域の特産物をブランド化したり、加工食品化を図り、地域の活性化・就労化に結びつける努力をされておりますが、さらに所得が確保できる農業、漁業の担い手の育成に行政の力添えをお願いし、要望いたします。 9点目に、都市づくりにおきましては、市民と行政、企業で地球温暖化対策が構築できる環境づくりに向け、効果の上がる実効ある計画策定に知恵を絞っていただきますよう要望いたします。 10点目に、水道局におかれましては、漏水、断水が多くなっている現状を一日も早く解消して、安心供給できる体制を構築していただきますよう要望いたします。 11点目に、病院経営におきましては、地域のかなめとなり、地域の住民の健康管理と治療に当たっていただきますよう要望いたします。 そして、最後12点目でございますが、呉市制110周年記念事業をすることで市民が元気になり、今後の呉市が住んでよかったと市民に言っていただけるまちづくりを目指してさらに頑張れる事業に取り組んでいただきますよう要望いたしまして、賛成討論といたします。 ○議長(神田隆彦) 5番井手畑議員。     〔5番井手畑隆政議員登壇〕 ◆5番(井手畑隆政議員) 郷愛会の井手畑です。私は、議第1号から議第21号までの全議案に賛成の立場で討論いたします。 東日本大震災から1年が経過いたしました。この間、世界的にも自然災害や金融危機など、予測不能な社会経済情勢の激変の中、呉市におきましては財政集中改革プログラムが目標達成に向け着実に実践され、仕上げの最終年度を迎えます。また、市営バス事業が長年の歴史に終止符を打ち、新たな枠組みにより再スタートすること、そして市制110周年の年に当たることなど、平成24年度は本市にとって大きな節目の年度であります。このような状況の中で、新年度の一般会計予算は、企業立地助成などの大きな支出増加要因を含みつつも、人件費を初めとする適切な削減努力により、平成23年度若干下回る規模となり、また市債残高も縮減されたものとして編成されております。あわせて未来に向けた人づくりや旧合併町、殊に島嶼部に内在する課題や状況を適切に勘案した地域づくりの施策が提示され、まさに「絆」と「活力」の創造が具現化された予算であると評価するものです。さらには、市制110周年をテーマとして、呉市の目指す市民協働が具体的な姿として実現するであろうことを期待するものであります。 一方で、若干の懸念される点もございますので、要望として付しておきたいと思います。 1点は、歳入の増加策であります。市税の増収が見込めない中、企業誘致による増収は大きな希望です。東広島・呉自動車道の部分開通などを契機に、呉市への企業立地メリットは大きく膨らむものと思います。トップセールスの推進など、今まで以上に積極的な企業誘致の取り組みを進めていただくことを要望いたします。 もう一点は、国の重要施策への対応姿勢であります。消防救急無線のデジタル化や防災防犯情報メールの機能強化、あるいは防災行政無線のデジタル化など、市民の安全・安心にかかわる重要な事業が計画されております。防災・減災対策は、もちろん積極的に取り組むべきものでありますが、たとえ国の施策であっても、適用の方法によってその効果や成果には差が生じてくるのではないかと考えます。適用する地域の事情に応じた評価や再検討、あるいは技術的な検証を呉市独自に行うことにより、本当に機能する生きた施策になるものと考えます。 市民の安全・安心の観点から、もう一点申し述べます。予防接種の事業について一例を挙げます。 子宮頸がん予防ワクチン接種が国の施策であるとして、本市でも継続して実施されることになっております。子宮頸がん予防ワクチンによる子宮頸がん予防効果は、薬剤メーカー自身の説明書にも記載されているとおり確認できているわけではありません。また、ワクチン接種上の注意点やそのリスクについても多々指摘されているものであります。したがいまして、呉市は、当該事業の実施主体としていたずらに無料であることのみを強調して接種を勧奨するだけなく、ワクチン接種を受けようとする方がみずから考えるための適切な判断材料を提供する責務があると考えます。真の安全・安心は、強制されるものではなく、市民みずからも意識を持って考えることにより得られるものではないでしょうか。さらに、情報の適切な開示は市政に対する透明度と信頼性を増し、市民協働の推進に効果的なものであると考えます。呉市が自立した健全な地方自治体として発展していくためにも、たとえ国の施策であっても独自の評価の上で適切に事業化されることを要望して賛成討論を終わります。 ○議長(神田隆彦) 3番田中議員。     〔3番田中良子議員登壇〕 ◆3番(田中良子議員) 私は、公明党を代表しまして、2012年度の全議案に賛成の立場で若干の意見と要望を添えて討論をさせていただきます。 昨年の東北大震災、原発事故と、日本の形が変わるような大震災からはや1年がたちました。警視庁の本年3月10日現在の調べでは、12都道県で死者1万5,854人、6県で不明者3,155人、死者、行方不明者計1万9,009人です。かけがえのないとうとい命が奪われたことに心から哀悼の意を表します。また、残された御家族のことを思うと心が痛みます。しかし、私たち日本は、心は一つです。遠く離れた呉市からでも復興できるまでかかわりを続けさせていただくことを誓うものでございます。 そんな中、今予算特別委員会におきましても、議員の中より被災地の瓦れきの受け入れに対し、呉市も行うべしとの声が上がりました。市長も同じ考えであるということで胸が熱くなる思いでした。安全性と受け入れの環境を整えながら実現することを我が会派公明党は望みます。 さて、当初予算は、一般会計の総額は984億3,000万円で2年連続減となっています。社会保障関係費などはふえましたが、大型公共事業が一段落し、人件費の削減などで前年度と比べると1億8,000万円、0.2%の減となっています。市税収入が伸び悩む中、努力して新規施策の財源を確保してくださったことを感謝いたします。 予算の中の防災対策といたしまして、自動音声応答装置の導入です。災害時に一番大切なのが情報手段です。行政防災無線が聞こえにくいことを補完するために、専用の電話番号にかけると、無線で流した同じ情報を確認することができるようになります。また、防災情報メールの機能強化です。現行の防災、防犯メールの配信能力が現在1万人のところを10万人に拡大するということでございます。しかし、メールが苦手な高齢者にどのように浸透していくか課題もございます。大いに期待をいたしますが、自動音声応答装置につきましては、市民が覚えやすい番号をお願いしたいと思います。 また、大切な安心・安全のまちづくりといたしまして、学校施設の耐震化についてでございますが、緊急度の高い校舎等について耐震化を進めるようになっています。平成27年度までに、体育館を中心に17棟耐震補強や建てかえをすることになっています。しかしながら、平成27年度以降に先送りされる震度6で崩壊するというC判定の6棟の校舎、建物については、それ以降に先送りされます。Is値0.2という最も危険な校舎など、緊急対応に選択されていないことに危機管理意識の大きな欠落を指摘せざるを得ません。多くの学校現場での職員の危機意識の欠落についても、まさかそんなことはないだろうとの3・11の津波の避難と同じような不安感を感じております。何としても学校の耐震化については、すべての学校のC判定の危険校舎を平成27年度までに繰り上げて耐震化されますことを強く要望しておきます。 次に、観光振興です。 平清盛の大河ドラマとともに、この1年大いに呉市の観光振興に期待するとともに、今後の施策につながるようお願いしたいと思います。また、うれしいことに、本年は呉市制110周年の記念の慶賀の年でございます。お客様を迎えるに当たり、ちょっとした親切な一言が皆様にまた来ていただいてのさわやかな印象が残ります。市を挙げて一人一人がおもてなしの心をはぐくんでまいりたいと思います。多くのお客様とともに、呉市民が一体となって盛り上げることができるよう観光施策の充実をよろしくお願いいたします。 さて、本年度の最大の施策は、何といっても交通局の民営化です。市長を初め当局の皆様方の御努力に敬意を表します。交通局が70年の歴史に幕をおろすわけでございます。ありがとう呉市営バスと心からお礼を申し上げます。また、次の呉市民の足を守ってくれる広電バスさん、ようこそ安心・安全のバス運行をよろしくお願いしますと申し上げたいと思います。PASPYの導入等、呉市いきいきパスとして高齢者の優待証にも工夫をしていただいております。何分初めてのことなのでなれるまで大変だと思いますので、丁寧な説明をよろしくお願いしたいと思います。 今後も、バス路線にいたしましては、市民の利便性向上のためにしっかりと行政、議会、地域で知恵を出し合って、よい方向に推進してまいりたいと思います。 最後に、要望でございますが、保護者と子どもの安心・安全の施策でございます。 呉市全市域にわたって保育所の統合が進んでいます。長距離を通わざるを得ない保護者と園児が本当に多くなっております。私立幼稚園におきましては、通園バスがあるところもございます。また、最近では公立保育所、そしてまた幼稚園でもこのようなバスを出して工夫をしているところもございます。呉市の公立学校に通う児童生徒にはバス通学の全額補助があります。しかし、今保育園児にはありません。国によりますと、交付金等を利用してぜひ実現してあげてくださいとのこともございます。いたいけな園児の通園に対する安心・安全の配慮と保護者の負担軽減に少しでもつながる──人数は少ないと思います──施策の実現をよろしくお願い申し上げまして、私の賛成討論といたします。ありがとうございました。 ○議長(神田隆彦) 33番片岡議員。     〔33番片岡慶行議員登壇〕 ◆33番(片岡慶行議員) 私は仁友会を代表いたしまして、平成24年度予算案すべてに賛成の立場で討論をいたします。 平成24年度予算につきましては、企業立地に対する助成金の支出、第三セクター等改革推進債の償還開始、社会保障費の増大といった予算増の要因があり、国の予算の動向も不安定要素がある中、財政集中改革プログラムを着実に実践することで前年度を下回る予算規模にするなど、財政当局も非常に御苦労されたと思います。政府の財政政策と日本銀行の金融政策がやっとかみ合いを見せ始め、新年度では呉市の経済動向も上向く兆しを歳入面でも期待する予算案となっております。しかし、国の政治情勢がまだまだ不安定であり、世界的な経済動向いかんによっては呉市の自主財源にも影響を与える可能性も秘めております。東北の復興に寄与できるよう、呉市でできる自主財源増につながる景気浮揚政策も新年度に含まれていますので、雇用の拡大につながり、ひいては公共工事の乗数効果を期待して予算執行をしていただきたい。 そこで、新年度予算執行に当たり若干の要望を付したいと思います。 まず、新庁舎建設やごみの最終処分場建設並びに今回のごみ焼却場事故を契機に、建物の保全について単年度会計から複数年度会計、単体建物から全体を見渡した総合的で長期的な保全計画を策定する必要があると思われます。さらに、計画的な保全には建築に関する専門的な知識が必要になるため、予算計画と技術的判断が一体で行われる組織改革により、施設単体の維持保全から全庁的に最適な維持保全を推進できる体制構築に努めていただきたいと思います。特に、新庁舎建設につきましては、市民の生命と財産を守る庁舎として、防災拠点機能の強化を重点項目の一つとして上げておられますが、東日本大震災の際に司令塔の重要性が改めて認識されたところであります。指示命令系統の中心である庁舎が災害時に機能を低下させることなく、市民の安心・安全の確保に十分努めることができるよう計画していただきたいと思います。 地域防災力の強化で、自主防災組織の結成促進に力を注いでいるところでありますが、地域によって結成率や活動状況に温度差があり、その解消のためには小さいときからの防災教育が必要であり、自分たちのまちは自分たちで守る意識を持たせることが自主防災組織の結成促進や地域の防災リーダーの育成に結びつくと思います。そこで、学校における防災教育を今まで以上に推進し、家庭での防災意識の向上にもつながるような取り組みをお願いをいたします。また、近年の災害を見てみますと、防災リーダーの必要性が再認識されており、研修により地域の方々に知識を習得してもらうことも大事でありますが、やはり防災リーダーには災害救助の実務経験者が最も適任と思われますので、地域に住む自衛隊、警察、消防といったOBの方々に力をおかりする体制づくりを検討されるよう要望をいたします。 平成19年9月に、市長が財政集中改革宣言を行い、翌平成20年3月に財政集中改革プログラムが策定をされました。そのプログラムも平成24年度をもって終了いたします。しかし、これで終了ではなく、今後どのような計画を策定し、持続可能な行財政運営に当たっていくということが重要になってまいります。そうした中、職員適正化計画により、職員削減に努め、当初の削減目標をクリアできる見込みでありますが、呉市の特殊事情があるとはいえ、類似市の特例市と比較いたしましても職員数は多く、削減の余地を残しております。予算の中で人件費の占める割合は大きく、限られた予算を効果的に使うためにも引き続き役職定年や定年延長、年齢構成の平準化を視野に入れ、職員適正化に努めていただきたいと思います。その効果額を社会資本整備や市民サービスの向上に寄与していただきたいと思います。 皆さん御承知のとおり、本定例会で呉市暴力団排除条例が議決されました。県条例を頂点とし、この4月から各市が足並みをそろえて暴力団排除に取り組んでいくわけでありますが、呉市の特色として、青少年を守ることを第一にしているとのことで、将来の呉市を背負って立つ青少年をぜひとも守っていただきたいと思います。この条例が真に実効性のあるものになるかどうかは市当局の取り組みいかんにかかっております。したがいまして、警察と密な連携を図ることはもちろん、他市とも密に情報交換を行うなど、積極的な条例運用に取り組んでいただき、安心・安全な市民生活に大きく寄与していただきたいと思います。 全国で少子高齢化が進む中、地域協働の一翼を担っている方々も高齢化しており、またその担い手も人口減のため人材不足であり、地域協働の担い手の育成が喫緊の課題となっております。市制110周年記念事業により、市民が地域の一体感の醸成を推進されようとしておりますが、まずは事業に参加してもらわなければ意味がありませんので、地域の方々が気軽に参加でき、そこから一歩ずつ地域協働の輪の中に入ってもらえるような取り組みをぜひともお願いをいたします。 呉駅南周辺においては、次々と商業施設やマンションが立ち並び、旧市内の商業圏が中通と呉駅南とに二極化した結果、中通からにぎわいが失われ、シャッターをおろした空き店舗が非常に目につく状況になっております。加えて、れんがを敷き詰めたれんがどおりは、段差が生じており、足元に注意して歩かなければつまずきかねない状況も見受けられます。行政面で呉市の顔である庁舎は新しくきれいになりますが、商業面で呉市の顔であるれんがどおりも早急に改修に取り組む必要があると思います。多方面との協議が必要になると思いますが、効果的な改修方法について知恵を出していただきたいと思います。 交通局につきましては、これまで長い歴史を刻んでまいりましたが、モータリゼーションの大きな変化により乗客数の激減、それに伴う運賃収入減により経営が非常に厳しく、市から多額の支援を受け、また交通局としても経営再建に向けて懸命に努力されてまいりましたが、いよいよ3月末をもって廃止され、4月1日からは広島電鉄によるバス運行が開始をされます。これまで頑張ってきていただいた交通局職員の皆さんには、非常に感謝申し上げる次第であります。広島電鉄にバス路線が移譲されたと申しましても、呉市民の日常生活の移動手段として必要不可欠でありますバス路線につきましては、本日新たに設置されました特別委員会において引き続き注視していく所存であります。 最後になりますが、引き続き気を緩めることなく、協働による自主的で自立したまちを目指して頑張っていただくことをお願いをいたしまして、私の賛成討論とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(神田隆彦) 17番森本議員。     〔17番森本茂樹議員登壇〕 ◆17番(森本茂樹議員) 私は、誠志会を代表いたしまして、議第1号から議第21号までの全議案に対し賛成の立場で討論をいたします。 我が国を取り巻く状況は、円高やデフレが続く中、依然として先行きが不透明であり、今後の景気動向に注視する必要があるわけでございます。国の一般会計予算規模においては、社会保障費の増加はあるものの、6年ぶりに前年度を下回る90兆3,000億円となっております。呉市の平成24年度予算は、財政集中改革プログラムの目標達成に向けた基本姿勢をしっかりと堅持をしながら、「『絆』と『活力』を創造する都市・くれ」の実現に向け、一般会計984億3,000万円、前年度比0.2%の減、特別会計におきましては579億7,000万円、前年度比12.2%の減、企業会計250億1,200万円、前年度比11.2%の減の予算となっております。今後とも、財政集中改革プログラムを着実に実践し、財政健全化に向けた基本姿勢を堅持するよう努めていただきたく、2点について要望を申し述べておきます。 まず、第1点目でございますが、財政健全化を目指している呉市にとって一番財源を苦しめておりますのは、阿賀マリノポリスの売却、企業誘致の問題であります。「こっぱを集めて大木を流す」ということわざもありますけれども、売却予定地13.7ヘクタールのうち、売却が済んでいるのは2社の0.8ヘクタールであり、12.9ヘクタールが売れ残っており、また他の売却地を含めますと22.9ヘクタールが工業用売却地として残っておるわけであります。阿賀マリノポリスの総事業費は578億円で、工業用地分の22.9ヘクタールを、平成24年度の返済金は元金が22億9,800万円。利息が3億5,600万円の元利合計26億5,400万円をそれぞれ年度ごとに平成35年まで支払っていかなくてはなりませんし、企業誘致なしに法人市民税また固定資産税等の増加は望めないわけであります。呉市は、平成10年に企業や大学等35団体から成る呉市企業誘致推進協議会を設置し、売却に向けて努力されておるわけでございますけれども、なかなか交渉に至るまでいかないのが現状でございます。幸いにして、この4月1日には東広島・呉自動車道が黒瀬インターチェンジまで開通をし、3年後の2014年度には全線開通の予定であります。この好機を逃すことなく、市長によるトップセールスが大きなかぎを握ってまいります。呉市のこれからの運命を握る阿賀マリノポリスの売却、企業誘致に全力を注いでいただきますよう強く要望をいたしておきます。 2点目は、将来都市像を見据えた上での取り組みについてですが、2050年ごろには日本の人口が現在の1億2,000万人から8,000万人台になるという予測が出されました。呉市の人口も24万人が16万人から18万人となる計算になります。ますます少子高齢化が進んでまいるわけでございます。現在でも企業会計の病院事業、上下水道事業においても年々営業収益が減少しているのが現状でございます。一般会計においても、将来を見据えた都市づくりに積極的に取り組み、着手されることを念願し、賛成討論といたします。 ○議長(神田隆彦) 9番谷本議員。     〔9番谷本誠一議員登壇〕 ◆9番(谷本誠一議員) 私は、議第1号平成24年度呉市一般会計予算から議第21号平成24年度呉市工業用水道事業会計予算まで、先般結成したばかりの自然共生党として初の討論を幾つかの要望を付した上で賛成の立場で討論いたします。若干辛口になろうかとは存じますが、何とぞ御容赦賜りますようお願い申し上げます。 まず、これらの予算案は、財政集中改革5カ年計画を締めくくり、総決算する最終年度のそれとなっています。すなわち、財政集中改革プログラム実施前に5年後に予想された資金不足384億円を新年度予算編成において改革終了後はゼロにすると同時に、職員も388名の削減目標を達成し、それによる人件費を102億円近く抑制できたことは、小村市長の決意と実行力のたまものであると高く評価するものです。しかも、積年の課題であり、私が当選当初から訴え続けてきた交通局の民営化をなし遂げられ、それを受けた清算元年の予算編成でもあります。その交通局ですが、近年は、優待乗車運賃助成を合わせた一般会計からの補てんが13億円強であったのに対し、新年度においては広電バスが運行する市内11路線の赤字分をそっくり補てんする経営支援補助金が4億2,400万円に加え、瀬戸内産交バスへの負担金を含めた敬老優待バス優待運賃助成が3億3,000万円、同じく心身障害者バス優待運賃助成が5,700万円と合計8億1,100万円となり、今年度に比べ約5億円節約できたことは特筆すべき出来事です。 市長は、予算特別委員会の総括質疑における答弁で、交通局民営化をなし遂げたことを振り返り、民営化を決断する際の心境をこう述懐されました。「行政コストを極力下げる必要性を痛感させられた。引き下げた部分を穴埋めするために応分の受益者負担を市民に求めなければならない。例えば、本来の姿に対し、2分の1程度は負担をお願いしてもいいのではないか」 私は、交通局がアキレス腱のごとく市の財政の足を引っ張ってきたのは大きく2点あると分析しています。その第1は、民間バス事業者に比べ、交通局運転手の人件費が平均で4割も高かったということです。同じ事業を経営していてこの違いは歴然たるものがあります。第2は、敬老優待制度による市民の負担です。これはどんぶり勘定で高齢者の乗車率を適用していたため、実際の乗車分より過剰に負担してきました。すなわち6億5,000万円が新年度はPASPY導入により実際乗車した区間を厳格に適用することで3億3,000万円と半分近く減じることになったのは大きな成果です。思えば私が初当選した平成7年、初の一般質問で交通局民営化を取り上げ、以来この必要性を訴え続けてきました。当時、小笠原市長は、私の提案に見向きもしませんでしたが、小村市長が市民の信を得て御当選され2期目に入られた際に、満を持しみずからの決断によって民営化が達成できたことは私といたしましても感無量であります。ということは、民営化後の次なる課題は優待運賃助成の改革であることは明白です。さきの市長の回想、すなわち受益者負担の必要性を説かれたわけですが、運賃の半分程度は高齢者に御負担をお願いしてもいいのではないかという趣旨であると解釈いたしました。これは、私がまさに暫定措置として導入を提案している内容と見事に重なるわけです。民営化後2年間を一つの区切りとして、この課題解決を図られるとの答弁も過去いただいており、次なる決断を待ちたいと思います。 この交通局民営化に続く呉市版構造改革としては、差し当たっての本丸としてごみ収集業務の民間委託化、そして今後の課題として病院事業の民営化があります。また、予算特別委員会での質疑で、下水道部長が「将来的には終末処理場の管理を民営化することも選択肢となる」と答弁しておられ、これらも含め民営化論議に拍車がかかってくることは大変好ましい動きであると感じております。既に保育所の民営化や給食調理業務の民営委託化も職員減と並行して徐々に浸透してきつつあり、将来的には公民館や図書館等への指定管理者化も視野に入ってこようかと思われます。つまり、官から民への移管促進による経済活性化、市民サービスの充実、小さな行政府、小さな行政コストを達成しつつ、迫りくるさらなる少子高齢化に対応できる市民協働による市政運営を目指すことが今後の進路となりましょう。新年度は、財政集中改革プログラムを一たん閉じるに当たり、次なる改革へ向けてこれまで申し述べたことを念頭に行政執行に当たられることを切に願うものです。 さて、これより各論に入ります。 まず、第1点は、市長のマニフェストにも書かれておられますように、教育の再生です。これは長谷川教育長が高邁な教育理念で、知識の詰め込みよりも優先して社会性を身につけること、すなわち「返事、あいさつ、靴そろえ」を児童生徒に徹底させ、小中一貫教育も相まって学力も向上するなど、大きな成果が挙げられています。市長の厚い信任のもと、肝入りで就任された教育長は、私が一般質問でも取り上げた教育現場での男女混合名簿の廃止を実現し、ジェンダーフリーを排除し、正しい秩序ある男女意識を植えつけられました。授業で呉市歌を教え、式典で合唱させ、郷土を愛する心を養われました。卒業式も名称を卒業証書授与式に改められ、中学校の卒業証書授与式での仰げば尊し歌唱の復活も実現しました。自立と自律をテーマに規範を重視し、主体性のある生徒を育成しておられます。 ところが、小笠原市政のときに導入した遠距離等通学費助成を新年度も計上されたのには首をかしげざるを得ません。予算特別委員会でも申し述べましたが、呉市の事情による学校統合で遠距離通学になった児童は別として、平成16年度までは文科省の定める通学距離に対して適用、しかも3割補助であったのに対し、平成17年度からは距離要件を大幅に緩和した上で、さらに10割補助という、まさにばらまき福祉そのものであると言わざるを得ません。当然のことながら、過去便乗助成申請も続出したわけです。受益者負担を求める市長の思想とはかけ離れています。しかも、安易に公共交通機関での通学を容認することで、児童本人の体力減少、危険予知能力の減退、根性、辛抱強さ、逆境をはね返す力の養成に対し大きな足かせとなっています。自分の身は自分で守るという自助の部分が育ちにくくなります。甘やかせて育てれば人間それだけ依存心が高まり、みずからの努力を注がなくなるわけです。公助の部分が大きくなればなるほど、それが当然と錯覚に陥り、感謝する心も育ちにくいと思います。 先日、私は、呉青年会議所60周年シンポジウムに参加いたしました。テーマは「依存心からの脱却と自立心の確立」です。その中で、自助、共助、公助のバランスの大切さも説いておられました。さらに、講師として評論家の金美鈴女史が旧文部省が以前広島県教育委員会に教育長として送り込んできた寺脇氏のゆとり教育論を痛烈に批判されました。この点は、長谷川教育長による規範意識の徹底指導と考えが完全に一致するものであり、私も同感です。過度のゆとり教育は、教育をだめにするのです。ということは、道路事情が危険だからといってやみくもに公共運賃の定期代を全額公費から助成するという前市長が推進した施策は、甘えの構造を地でいく依存心を高め、自立心の向上をそぐ愚策と言えるでしょう。財政集中改革という聖域を設けない特別な期間だからこそ、市長が決断して暫定措置としてせめて半額助成にし、通学条件も精査してほしかったと思います。今後、これはぜひ見直していただきますよう強く要望しておきます。 第2点として、また金女史はこうも言われました。人間は、依存すればするほど自立心や向上心が失われ怠惰になっていく、それに迎合した施策はやめるべきだ、その最たる愚策が生活保護制度であると豪語されました。涙が出るほど同感です。ただ、憲法に国民に対する最低額の生活保障がうたわれていますので、これを改革するのは困難をきわめますが、生活保護母子家庭と一般の母子家庭、生活保護高齢世帯と国民年金受給者では、いずれも生活保護受給者が裕福であるという逆転現象は解決していく必要があります。まじめに年金保険料を納めた者がばかを見る世の中は変革しないといけません。新年度予算の生活保護費は、今年度の71億4,000万円を大幅に上回る74億8,000万円です。これは予算特別委員会でも指摘されていましたが、新年度の教育費全体の71億円をも上回る勢いです。このうち4分の3が国庫負担といっても、呉市の負担は余りにも大き過ぎます。 では、呉市として、この扶助費を減じるのにどのような手段があるかと言いますと、以前言及したこともあるのですが、呉市の生活保護支給基準の等級である級地を変更するよう国に要望していただきたいのです。生活保護の級地制度は、地域ごとの物価格差を是正するため自治体ごとに級地を設定し、呉市は戦時中繁栄した影響か、広島市等政令市並みの1級地の2となっています。これでは支給基準が高く設定され、その分呉市の負担もふえるわけです。しかも合併町は、級地が旧呉市よりも低かったにもかかわらず、合併後は全呉市で1級地の2が適用されるようになりました。言うなれば、合併町在住の生活保護受給者は手取りが合併によりふえたわけです。このような矛盾を国に勇気を持って指摘し、呉市本来の適切な級地に変更していただくよう要望すべきです。 第3点は、家庭ごみ収集運搬に係る東部中継センターの存在です。 これは、平成15年度からクリーンセンターが供用開始された際、広地区にごみ収集車両乗り入れがふえるため、地元住民の理解を得ようと環境悪化防止の目的で設立されました。すなわち、安浦、川尻、下蒲刈、蒲刈4町のごみを一たん中継センターに集約した後、再度クリーンセンターへ搬入する仕組みです。しかし、これでは運送作業が二度手間になり、一部が広多賀谷方面とは逆走する不効率が生じ、あわせて中継センターの維持管理コストやそれに係る人件費等がばかになりません。予算特別委員会では、直送した場合とのコスト比較を要求したのですが、現在精査中であるということで提示されませんでした。近々にコスト比較表を議会に提出され、あわせて直送への転換を早期に図られますよう強く要望しておきます。 第4点は、同じく衛生費ですが、ごみ収集に係る現業職員の清掃等特殊勤務手当の見直しです。 これは、平成20年度の決算や平成22年度予算審議の際も私は強く要望したのですが、労使交渉の厚い壁に阻まれ一向に前進が見られません。呉市は、1日当たり1,550円です。ちなみに県内市で以前調査した際は、尾道市、福山市が500円、廿日市市が400円、三原市、大竹市が0円でした。全国的にも市民の理解が得られないとの理由でこの手当を廃止している自治体がふえてきております。財政集中改革とは一体何だったのか。他市で導入されているこの特殊勤務手当廃止でさえ実現できないのかと市長の指導力に疑問を持たざるを得ません。70年の歴史を誇る交通局に終止符を打ち、民営化をなし遂げてこられた市長ならば容易なことのはずです。要は、その気がないと言われてもいたし方ないでしょう。 加えて、再任用職員の嘱託化を要望しておきます。高齢者雇用安定法によれば、特集な技能を有する者は定年退職後も厚生年金や共済年金の支給開始年齢が高くなることへの対応策として再雇用を推奨しています。しかしながら、ごみの収集運搬作業は、決して高度な技術を必要とする特殊な業務だとは考えておりません。さらに、昨年度から今年度にかけて導入した一部収集路線における3人収集体制から2人収集体制を早期に完全2人収集体制に移行されるよう要望しておきます。 一方、行政は、公平性を売りにしているにもかかわらず、不公平な施策が幾つか散見されます。 そこで、第5点として、社会参加活動支援事業補助であります。これは義務教育課程の障害児を2名以上抱える10名以上で構成する障害者団体に、社会啓発活動を促進する事業に対する補助制度で、県の補助制度がわずか1年で切れた平成8年度以降、単市で継続してきた事業です。ところが、毎年度同じ団体が助成を受け、完全に固定化した感があり、他の障害者団体には周知が図られてなく、既得権益を擁護する施策に成り果てています。これは早急に見直していただきたいと思います。 第6点として、体育館など学校施設の目的外使用についてです。 スポーツを目的とする団体は、1時間当たり400円徴収しておられますが、芸術、文化等行事を目的とする団体には1時間当たり倍の800円を徴収しておられます。スポーツは、芸術、文化より重要なのでしょうか。体育館は、本来目的が屋内運動であるから、スポーツ目的の使用はそれに合致しているとの御答弁でしたが、そもそもスポーツ目的であろうが、文化目的であろうが、どちらも目的外使用に変わりありません。しかも、体育館は、学校の学芸会や式典など、文化的行事などにも活用する本来目的もあるわけです。早急に公平な料金体系にされるよう強く要望いたします。 第7点として離島航路の問題です。 呉市には、情島、斎島、三角島と3航路があり、いずれも国、県からの補助があります。しかしながら、乗船運賃において、島民から見れば、情島は全額負担、斎島は半額負担、三角島に至っては負担ゼロという合併以来の不公平が継続されてきたわけです。斎島と三角島の2航路統合に向けて検討中であるとの御答弁でしたが、統合にあわせてこれら3島民の自己負担割合が公平になりますよう要望しておきます。 最後に、予算編成方法についてこの際言及しておきます。具体的には、プロ野球公式戦開催実行委員会への負担です。 新年度は、商工会議所と呉市が50万円ずつ負担することになっています。しかしながら、来年度開催するプロ野球において、今年度からポスターやチケットを作成したり、既にチケットを販売しているわけです。万一、新年度予算を議会が否決したら、負担金は支払えなくなります。議会が否決することはあり得ないと踏んで勝手に事業が進められているのです。議会軽視も甚だしいでしょう。年度途中の補正予算をあらかじめ組んでおき、繰越明許費を設定すればよいわけです。 これはほんの一例ですが、過去も重要案件にもかかわらず補正予算を組まずに流用等で済ませてきた例は多々あります。つい先日も、交通局職員の特例減額復活がありました。水道局や病院会計では、特例減額復活は人事院勧告のマイナス査定分を合わせて3月補正を組んだわけです。特に、交通局は倒産した会社であって、その会社を清算する段階で職員の給料アップを堂々と行ったわけです。これは世間が知ったら許さないでしょう。このような重要案件を議会の予算審議に付することなく独断で執行いたしました。また、小泉内閣時の猪口少子化担当大臣が当時の政府管掌健康保険における出産一時金30万円を35万円にアップした際、呉市国民健康保険もそれに倣い、補正予算も組まずに勝手に出産一時金について同額の5万円を増額した経緯もあります。そして、新年度予算で昨日附帯決議したクリーンセンター2炉において、事故防止対策として3,000万円のつつき座設置費を組まれております。事故を起こした3号炉では、重要案件にもかかわらず3月補正も組まず修繕費の中から1,500万円を使いました。 さらには、子宮頸がん、Hib、小児用肺炎球菌の3疾病に対するワクチン予防接種を昨年1月から始めるに当たって、これも補正を組まずに予算流用で済ませています。その3ワクチンですが、新年度も個人負担を無料として予算を組んでおられます。これは予防接種法を根拠とする定期予防接種ではなく、あくまで任意接種です。ということは、法の趣旨からいえば行政として勧奨すべきではなく、しかも自己負担が原則なわけです。答弁では定期予防接種化を前提とした任意接種という苦しい答弁に終始しておられましたが、国が全額負担するならいざ知らず、市が半額負担する制度ですから必ずしも導入しなくてはならない制度ではありません。しかも、ワクチンそのものに副作用があるわけで、これまでにもかなりの割合で症状が訴えられています。しかも、気分が悪くなる場合もあるので、接種後30分は病院や診療所内にとどまるよう厚労省の指導があるにもかかわらず、その徹底が図られておりません。無料なら接種率は当然向上するわけです。予防接種事故、障害年金に500万円保険料を支出することはあっても、万一副作用で重度の疾病にかかった際にだれが根底から賠償するのかという問題も抱えております。 つまり、過去に薬害エイズ訴訟やB型肝炎訴訟で国が和解に応じ、新法を制定させられ、補償予算確保に追い込まれたり、薬害C型肝炎訴訟では現在も訴訟が継続中である現状を目の当たりにいたしますと、厚労省が言うことが必ずしも正しいとは限らないことがわかります。呉市においては、あくまで任意接種であることから、勧奨することはおかしいのであって、無料で接種が受けられることそのものが勧奨であると言えるでしょう。したがいまして、この施策については、市民にリスクを十分説明することを求めるとともに、今後よくよく検討されますことを強く要望いたします。 以上、新年度予算は、全体としてはよくおまとめになられていることや財政集中改革プログラムの着実な実践は高く評価するものです。しかし、反面多くの問題点を指摘させていただくと同時に要望を付したわけですが、何とぞその趣旨を酌んでいただきますよう重ねてお願い申し上げまして賛成とさせていただきます。 ○議長(神田隆彦) 以上で本21件の討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 まず、議第1号平成24年度呉市一般会計予算を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は可決であります。 本件は委員長の報告のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(神田隆彦) 起立多数。よって、本件は可決されました。 次に、議第2号平成24年度呉市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計予算から議第6号平成24年度呉市介護保険事業(サービス勘定)特別会計予算まで、議第8号平成24年度呉市地域下水道事業特別会計予算から議第15号平成24年度呉市臨海土地造成事業特別会計予算まで、議第18号平成24年度呉市病院事業会計予算から議第21号平成24年度呉市工業用水道事業会計予算まで、以上17件を一括して採決いたします。 本17件に対する委員長の報告は可決であります。 本17件は委員長の報告のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(神田隆彦) 起立多数。よって、本17件は可決されました。 次に、ただいま議決されました18件を除く3件を一括して採決いたします。 本3件に対する委員長の報告は可決であります。 本3件は委員長の報告のとおり可決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本3件は可決されました。      ──────────────────────────────     〔中本克州副市長スタンドマイクの前へ進む〕 ○議長(神田隆彦) この際、先ほど選任に同意されました副市長を紹介いたします。 ◎副市長(中本克州) 議員の皆様には、先ほど私の再任に同意を賜りまことにありがとうございました。心から感謝を申し上げます。 私は、4年の任期を全うしましたことにより、そろそろたそがれだなという思いもしておりました。ところが、再任ということでございまして、本当に身の引き締まる思いがしております。来年度呉市にとっては本当に大きく変わろうとするスタートの年でございます。そういう中、皆様とともに仕事ができることは大変光栄に思っているところでございます。今後は、私、身も心もリフレッシュしまして、呉市の発展に本当のお役に立てればと思っておりますので、皆様方には本当に引き続きましての御指導、御鞭撻を賜りますことをお願いをしまして、あいさつとさせていただきます。本日は、まことにありがとうございました。(拍手) ○議長(神田隆彦) 以上で紹介を終わります。      ──────────────────────────────     〔森尾敬介教育委員、迫 正博監査委員、順次スタンドマイクの前へ進む〕 ○議長(神田隆彦) 次に、先ほど任命に同意されました教育委員並びに選任に同意されました監査委員を紹介いたします。 ◎教育委員(森尾敬介) このたび教育委員に再任をいただきました森尾でございます。この上は、呉の教育のさらなる発展を目指してこれから頑張ってまいりたいと思っております。皆様方の御支援、御鞭撻をよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。(拍手) ◎監査委員(迫正博) 失礼します。税理士の迫と申します。このたびは、監査委員の選任に同意いただきましてありがとうございました。私は、昭和60年に税理士に登録いたしまして、昭和61年から呉市内におきまして税理士事務所を営んでおります。地方公共団体の財務事務及び事業管理につきましては、全く経験のない未知の分野でございますが、長年携わってまいりました企業の財務会計及び経営管理の知識を生かしながら、日々研さんを重ね、公正、不偏な態度で真摯に取り組んでまいる所存でございます。これからの皆様方の御指導、御鞭撻をよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。(拍手) ○議長(神田隆彦) 以上で紹介を終わります。      ──────────────────────────────     〔荒井和雄水道企業管理者、礒本 勝交通企業管理者、順次スタンドマイクの前へ進む〕 ○議長(神田隆彦) 次に、本年3月31日をもって退任されます水道企業管理者並びに交通企業管理者よりあいさつがあります。 ◎水道企業管理者(荒井和雄) 水道企業管理者の荒井でございます。退任に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。 平成20年6月21日に水道企業管理者に就任以来、約4年が経過いたしました。この間、議員の皆様を初め、市長、それから市職員、水道局の皆さんには一方ならぬ御支援、御指導を賜りまして、心から感謝を申し上げたいと存じます。 水道局の4年間を振り返りましてまず一番最初に頭に浮かびますのが、平成20年度から5カ年の継続事業でスタートしました宮原浄水場統合整備事業の第1期事業でございます。大正7年、市民給水が始まってから90年余りが経過をいたしますけれども、この長い水道局の歴史の中で最も重要かつ大規模な工事でございまして、御案内のとおり、総事業費は約60億円でございます。皆さんのおかげで工事のほうは順調に進捗いたしておりまして、ことしの6月ないし7月には試運転に入りまして、この作業が来年1月まで続きます。そして、いよいよ4月に完成し、供用開始になる予定でございます。水道局職員、この記念すべき日に向かって万全の態勢を整え、臨んでいくことにいたしております。 それからもう一点、どうしても私忘れられないのが、昨年2月2日に発生をいたしました阿賀南1丁目の休山東部幹線の漏水事故でございます。阿賀、広、仁方、川尻、それから下蒲刈で、約3万900世帯が断水となりまして、多くの市民の皆さんに多大な御迷惑と御不便をおかけしましたこと、改めましておわびを申し上げたいと思います。 それから、昨年からことしにかけて、市内各地で漏水事故が相次いでおります。このため、市民の水道局に対する不満や不信感が広がっているのも間違いございません。そういうことで、市民の信頼回復をするためにも、水道局の喫緊の課題であると思っております。来年度、水道事業の主要施策に上げております合併町の配水管、それから基幹管路の健全度調査と更新計画でございます。また、平成12年度から着手しております、昭和35年以前に布設した老朽管の布設がえ工事も着実に実施してまいります。これら事故防止のための重要な事業でございますが、水道局、必ずや適正かつ迅速に事業を進めていくことを私は確信をいたしております。 最後になりますけれども、水道事業、今後大変厳しい経営環境が待っております。ぜひ、皆さん方には温かい御支援と御指導を賜りますよう心から切にお願いを申し上げまして、私の退任のあいさつとさせていただきます。本当に長い間お世話になりました。ありがとうございました。(拍手) ◎交通企業管理者(礒本勝) それでは、退任に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。 これまで38年間、元気に勤め上げてくることができましたことをまず今感謝しているところでございます。この間、いろんなことがありました。そうした中で、多くの方に支えていただきました。特に、私、財務部長のときに財政集中改革宣言に基づきますプログラム作成、また交通局の民間移譲に携わることができましたことを本当にありがたく思っております。今回、こうした中で交通局が民間へ移るわけでございますが、ますます発展、市民の方々の足を広電さんのほうで十分対応していただけると確信しておりますので、本当に一抹のさみしさはありますが、これまで大変お世話になりました。ありがとうございました。(拍手) ○議長(神田隆彦) 以上であいさつを終わります。      ──────────────────────────────     〔退職理事者、順次スタンドマイクの前へ進む〕     〔松沢正佳議会事務局次長、議会事務局長席に着く〕 ○議長(神田隆彦) 引き続き、退職されます理事者のあいさつがあります。 ◎総務企画部長(石田達也) 退職に当たりまして、一言ごあいさつをさせていただきます。 国家の利益、国民の利益のことを国益と呼びます。同じように、呉市の利益、呉市民の利益を市益と呼ぶならば、この市益実現のために尽くし、貢献することこそが私の使命でございました。しかし、今はこれといった成果を上げぬまま去っていくことは、申しわけない気持ちでございます。こんな私に対しまして、市長、副市長を初め多くの職員が温かい言葉をかけてくれ、そして助けていただき、また支えてもいただきました。このことを私の誇りとしてこれから生きていきたいと思います。どうも長い間ありがとうございました。(拍手) ◎下水道部長(神垣泰治) 神垣でございます。 長い間、本当にお世話になりありがとうございました。ここでこうして最後にまたあいさつさせていただけるのも、本当に皆さんのおかげだと感謝しております。本当に長い間お世話になりありがとうございました。(拍手) ◎教育総務部長(原真市) 失礼します。議員の皆様には、本当に大変お世話になりました。一つだけ実例を挙げますと、所管事務調査で家庭の教育力を取り上げていただきまして、そのおかげをもちまして今年度福祉、保健、それから教育にまたがる最前線の熱のある職員を集めて、あるいは民間の人を集めてチームを編成することができました。そして、今家庭でどういう問題が起こっておるのか、本質に迫ることができました。本当にありがとうございました。(拍手) ◎議会事務局長(手嶋信彦) 議会事務局長の手嶋でございます。 私は、38年間のうちの最後の5年間を議会事務局で過ごさせていただきました。本当にお世話になりました。思い起こせば、二元代表制の一翼を担う議会事務局で、平成19年から思い出しますとこの間、まず財政集中改革プログラムに呼応して議会の中で行財政改革特別委員会の設置でありますとか、議員定数の削減に係る条例の一部改正でありますとか、インターネット中継による配信でありますとか、議会基本条例の制定あるいは議会報告会の開始などいろいろ貴重な経験をさせていただきました。本当に皆様のおかげで貴重な体験ができて本当に喜んでおります。これからは一市民となりますけれども、議会の行く末とそれから呉市のますますの発展を心から念願しております。本当に5年間議会でお世話になりました。ありがとうございました。(拍手) ◎庶務課長(岡崎和子) 岡崎でございます。 私は、新入職員として議会に配属となり、その後監査事務局に5年勤務させていただき、再び議会に帰り現在に至っております。その間、140人という議員さん方の温かい御指導をいただきまして現在があると深く感謝いたしております。この後は、皆様にいただきました思い出を宝とし、第2の人生を歩んでまいりたいと思います。皆様におかれましても健康に御留意され、ますますの御活躍を祈念いたしまして、お礼のごあいさつといたします。大変長いことありがとうございました。(拍手) ○議長(神田隆彦) 以上であいさつを終わります。     〔松沢正佳議会事務局次長、議会事務局長席から下り、手嶋信彦議会事務局長着席〕      ────────────────────────────── ○議長(神田隆彦) 以上をもちまして、今期定例会の会議に付議された事件はすべて議了いたしました。 お諮りいたします。 会期は3月19日までとなっておりますが、本日をもって閉会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(神田隆彦) 御異議なしと認めます。よって、本日をもって閉会することに決定されました。      ────────────────────────────── ○議長(神田隆彦) 閉会に当たり市長のあいさつがあります。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 議員各位におかれましては、平成24年度当初予算を初めとする市政の重要案件につきまして、多様な視点から連日長時間にわたりまして大変充実した御審議を賜り、議決をいただきましたことを心から感謝を申し上げます。 さて、平成24年度予算は、第4次呉市長期総合計画の2年目として引き続き行財政改革に取り組み、時代の変化に対応し得る持続可能なまちづくりを目指す予算として提案をさせていただきましたが、今議会の審議の過程でさまざまな御意見、あるいは叱咤激励を賜りました。このことを真摯に受けとめ、十分に尊重しながら、今後とも選択と集中により市民の利益にかなう確かな政策のもと、市長としての使命を果たすべく、全力を尽くしてまいる所存でございます。議員の皆様におかれましては、市政のさらなる発展のため、変わらぬ御教示、御指導を賜りますよう衷心よりお願いを申し上げます。 また、今年は、市制110周年という記念すべき年でもございますので、これを家族のきずなやあるいは地域のつながりを改めて見直す好機ととらえ、くれ絆プロジェクトを初めとする市民や市域の一体感の醸成を図る事業を積極的に推進してまいりたいと存じます。 さて、やわらかな日差しが日々春の訪れを感じさせる季節となってまいりましたが、日によっては寒暖の差が激しく、花粉の飛散も相まって、何かと体調管理が難しい季節でございます。議員各位におかれましては、健康に十分御留意の上、より一層御活躍をいただきますよう祈念を申し上げまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。      ──────────────────────────────     〔神田隆彦議長起立〕 ○議長(神田隆彦) 私のほうからも一言ごあいさつを申し上げます。 皆様におかれましては、新年度予算を初め多くの重要案件につきまして、連日熱心に御審議をいただき、ここに無事閉会の運びとなりましたことをまずもって厚く御礼を申し上げます。 さて、市当局におかれましては、市政の最優先課題として財政健全化に取り組まれ、呉市財政集中改革プログラムの最終年度に当たるこのたびの平成24年度予算編成をもって、大目標でありました収支不足額384億円の解消が達成される見込みとなりました。市当局の並々ならぬ御努力に敬意を表し、またこの間支えていただきました市民の皆様にも大変感謝を申し上げる次第であります。 最後に、予算の執行に当たりましては、審議の過程において出されました各議員の要望を十分勘案の上、呉市のさらなる発展を目指し、なお一層御尽力いただきますようお願いいたします。 以上、甚だ簡単ではございますが、閉会のごあいさつとさせていただきます。      ────────────────────────────── ○議長(神田隆彦) 以上をもって定例会を閉会いたします。 お疲れさまでした。ありがとうございました。            午後0時27分     閉   会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。       呉市議会議長  神 田  隆 彦       呉市議会議員  福 永  高 美       呉市議会議員  中 原  明 夫...